オーストラリアではお酒をどこで買う?ボトルショップの利用方法

オーストラリア旅行中、ホテルで飲むワインやビールを買いたい時、日本と同じ感覚でスーパーへ入ると「お酒売り場がない」と戸惑うことがあります。

オーストラリアでは、持ち帰り用のアルコール飲料はボトルショップ(Bottle Shop)と呼ばれる酒類販売店で買うのが一般的です。日常会話では「Bottle-O(ボトル・オー)」と呼ばれることもあります。

大手チェーンでは、BWS、ダン・マーフィーズ(Dan Murphy's)、リカーランド(Liquorland)などがあり、ショッピングセンターやスーパーの隣、ホテルやパブの近くなどでよく見かけます。店舗によっては車に乗ったまま購入できるドライブスルー型もあります。

ただし、オーストラリアの酒類販売ルールは州・準州ごとに異なります。18歳以上でなければ購入できず、若く見える場合はパスポートなどの写真付きIDを求められます。営業時間も店ごと・地域ごとに違い、祝日は販売できない時間帯がある州もあります。

この記事では、日本からオーストラリアを訪れる旅行者向けに、ボトルショップの探し方、大手チェーン、年齢確認、支払い、営業時間、スーパーとの違い、オンライン注文、ノーザン・テリトリーの特別ルールなどを分かりやすく紹介します。

オーストラリアではお酒をどこで買う?

スーパーに入ったのですが、ビール売り場が見つかりません。どこで買えますか?
近くのBottle Shopを探してみてください。スーパーに隣接していても、酒類売り場だけ別店舗になっていることがあります。

オーストラリアで持ち帰り用のビール、ワイン、スピリッツなどを買う場合、最も分かりやすいのがBottle Shopです。

Google Mapsで「Bottle Shop」「Liquor Store」と検索すると、現在地周辺の店舗が表示されます。

観光客が滞在する都市中心部でも見つけやすく、ワイン1本、ビール数本といった少量の買い物も普通にできます。

Bottle Shopとは?

Bottle Shopは、ビール、ワイン、サイダー、プレミックス飲料、ウイスキー、ジンなどを販売する酒屋です。

購入したお酒は基本的に店外へ持ち帰って飲むための商品です。

州によって酒類ライセンスの名称は異なりますが、例えばニュー・サウス・ウェールズ州では、Bottle Shopや一定のスーパーなどがPackaged Liquor Licenceの下で持ち帰り用酒類を販売します。

ホテルの部屋で飲みたい、BYOレストランへワインを持って行きたい、お土産用のオーストラリアワインを探したいといった時に利用します。

Bottle-Oという言い方もある

オーストラリアではBottle Shopを、口語でBottle-O(ボトル・オー)と呼ぶことがあります。

例えば、

I'm going to the bottle-o.

なら「酒屋へ行ってくる」という意味です。

旅行者が無理に使う必要はありませんが、現地の人との会話や看板などで見かけることがあります。

スーパーでお酒は買える?

ここが日本との大きな違いです。

オーストラリアでは州の酒類制度によって販売方法が異なり、スーパーの食品売場に普通にビールやワインが並んでいるとは限りません

ニュー・サウス・ウェールズ州では、ライセンスを取得したスーパーが酒類を販売する場合でも、酒類販売エリアとレジをスーパー本体とは別の区域にする仕組みがあります。

クイーンズランド州では、持ち帰り用酒類を販売するBottle Shopの制度が他州と異なり、商業ホテルのライセンスに付随したBottle Shopが多く利用されています。

そのため、ウールワース(Woolworths)やコールズ(Coles)へ入って酒売り場が見つからなくても不思議ではありません。建物の外、同じショッピングセンター内、またはすぐ近くに別のBottle Shopがないか確認してみましょう。

旅行中に見かける主なボトルショップ

店名特徴
BWS店舗数が多く、街中やショッピングセンター周辺でも見つけやすい
Dan Murphy's大型店舗が多く、ワイン、ビール、スピリッツの品揃えが豊富
Liquorland都市部・郊外に多数。ショッピングセンター周辺にも多い
独立系Bottle Shop地元ワインやクラフトビールに強い店もある

「どの店が一番よい」というより、旅行者ならホテルから歩いて行ける場所、営業時間、欲しい商品の在庫で選べば十分です。

BWS

BWSはオーストラリア各地で見かける大手Bottle Shopです。

公式ストアロケーターでは、ニュー・サウス・ウェールズ州、ビクトリア州、クイーンズランド州、西オーストラリア州、南オーストラリア州、タスマニア州、ACT、ノーザン・テリトリーに店舗が掲載されています。

店舗によってClick & Collectにも対応しています。

BWS - Store Locator

ダン・マーフィーズ

ダン・マーフィーズ(Dan Murphy's)は、大型店舗を中心に展開する酒類販売チェーンです。

ワインの種類が多く、オーストラリア各地の産地・品種から選びたい人にも便利です。

公式サイトではPostcodeまたはSuburbを入力して、最寄り店舗と営業時間を検索できます。

Dan Murphy's

リカーランド

リカーランド(Liquorland)も旅行中によく見かける大手チェーンです。

公式情報では全国に900店を超える店舗ネットワークを展開しており、都市中心部にも店舗があります。

公式ストア検索では、PostcodeまたはSuburbから近くの店舗と営業時間を確認できます。

Liquorland - Stores

独立系のワインショップもおすすめ

オーストラリアワインをじっくり選びたいなら、大手だけでなく独立系のWine Shopも選択肢です。

小規模生産者のワイン、自然派ワイン、地元州のワインなど、大手とは違う品揃えの店があります。

ワインに詳しくなくても、

I'm looking for an Australian red wine around $30.

のように予算と好みを伝えれば選んでもらえます。

ドライブスルーのボトルショップ

オーストラリアらしい酒屋の形として、Drive-through Bottle Shopがあります。

車で敷地へ入り、車を降りずに商品を購入できる店舗です。

パブやホテルに併設されていることもあり、郊外やロードトリップ中に見かける機会があります。

もちろん飲酒運転はできません。購入後に車内で飲むためのサービスではなく、持ち帰り用の商品を車で購入しやすくした仕組みです。

購入できるのは18歳以上

オーストラリアでは、酒類を購入できるのは18歳以上です。

オーストラリア政府も、18歳未満への酒類販売は違法と案内しています。

日本では飲酒可能年齢が20歳なので、日本人旅行者の場合は「18歳ならオーストラリアで買えるの?」と感じるかもしれませんが、現地での購入はオーストラリアの法律が適用されます。

ただし、18歳以上でも年齢確認を求められた時に有効なIDを提示できなければ、販売を断られることがあります。

旅行者はパスポートを持って行くと安心

若く見える旅行者は、Bottle Shopへ行く時に写真付きIDを用意しておきましょう。

例えばニュー・サウス・ウェールズ州では、オーストラリア以外の国が発行した有効なパスポートも年齢確認用IDとして認められています。

外国の運転免許証が認められる場合もありますが、州や店舗によって確認方法が異なるため、日本人旅行者にはパスポートが最も説明しやすいでしょう。

パスポートを持ち歩きたくない場合でも、スマートフォンで撮影した写真だけでは認められないことがあります。

「Under 25?」と書かれている理由

店頭で「Under 25? Be ready to show ID」といった表示を見ることがあります。

これは「25歳未満は酒を買えない」という意味ではありません。

合法的に購入できるのは18歳以上ですが、18歳未満への販売を防ぐため、25歳未満に見える人にはIDを確認するという運用が広く行われています。

実年齢が30歳近くても、店員からIDを求められることがあります。その場合は年齢確認なので、気にせず提示しましょう。

営業時間は店・州によって違う

ボトルショップの営業時間は、店舗だけでなく州・地域の酒類規制によっても変わります。

「オーストラリアのBottle Shopは朝○時から夜○時まで」と全国一律には言えません。

同じチェーンでも店舗ごとに営業時間が異なるため、Google Mapsだけでなく公式ストアロケーターも確認すると安心です。

特に夜遅くや日曜日、祝日に買いたい場合は、当日確認した方がよいでしょう。

祝日は営業できないこともある

酒類販売は通常の小売店より祝日の規制が厳しい地域があります。

例えば西オーストラリア州のパース都市圏にあるLiquor Storeでは、通常の許可時間は月~土曜日が8:00~22:00、日曜日が10:00~22:00ですが、Good FridayとChristmas Dayは通常の持ち帰り酒類販売時間がありません。

同じ西オーストラリア州でも、パース都市圏外では日曜日の通常販売時間がないなど違いがあります。

州によって制度が違うので、祝日に飲む予定なら前日に買っておくと安心です。

ノーザン・テリトリーはルールが特殊

ダーウィン、アリス・スプリングスなどがあるノーザン・テリトリーでは、他州より持ち帰り酒類の購入ルールが複雑です。

ノーザン・テリトリー政府によると、Takeaway Alcoholを購入する場合は全員が承認されたIDを提示する必要があります。

これはBanned Drinker Register(BDR)という制度で購入資格を確認するためです。

多くの外国のパスポートや運転免許証も承認IDに含まれますが、スマートフォンで撮影したID写真は認められません。

さらに地域ごとに販売時間、購入量、許可制度が異なります。アウトバックや先住民コミュニティ周辺を旅行する場合は、現地の最新ルールを確認してください。

支払い方法

大手Bottle Shopでは、クレジットカード、デビットカード、タッチ決済などが一般的に利用できます。

旅行者ならVisa、Mastercardなどの国際ブランドのカードが使いやすいでしょう。

店舗や決済方法によってはカード手数料が発生する場合があります。

現金をほとんど持ち歩かないオーストラリア旅行でも、Bottle Shopの買い物で困ることは少ないでしょう。

価格表示の見方

オーストラリアでは商品価格は通常、GSTを含めた支払価格で表示されます。

酒類売場では、通常価格のほかに、

  • Member Price
  • Special
  • Any 2 for $○
  • Any 6 / Mix 6

などの割引表示を見ることがあります。

会員限定価格や複数購入時だけ適用される価格もあるため、一番大きく表示された数字だけを見ず、条件も確認してください。

ワインの場合、6本を組み合わせて買うと割引になるキャンペーンもありますが、内容や実施時期は店によって異なります。

ビールのPack・Caseとは?

ビール売場では、単品だけでなく複数本・複数缶セットで販売されています。

表記意味
Single1本・1缶
4 Pack4本・4缶
6 Pack6本・6缶
Case / Carton箱単位。入り数は商品によって異なる

「Case=必ず24本」とは限りません。ビールの種類によって30缶入りなどもあるため、商品表示を確認してください。

旅行中にホテルで数本飲むだけなら、4 Packや6 Packの方が持ち運びやすいでしょう。

ワインを買う時のポイント

オーストラリアは世界的なワイン生産国なので、Bottle Shopでは国内各地のワインが豊富に並びます。

代表的な産地として、バロッサ・バレー(Barossa Valley)、マーガレット・リバー(Margaret River)、ハンター・バレー(Hunter Valley)、ヤラ・バレー(Yarra Valley)、クレア・バレー(Clare Valley)などがあります。

よく分からない時は、値段とタイプを伝えるのが簡単です。

Can you recommend a dry Australian white wine under $25?

なら、「25ドル以下で辛口のオーストラリア産白ワインをおすすめしてもらえますか?」という意味です。

ウイスキー・ジンなどのスピリッツ

ウイスキー、ジン、ウォッカ、ラムなどは英語でSpiritsと呼ばれます。

大型Bottle Shopでは専用コーナーがあり、オーストラリア産のクラフトジンやウイスキーも見つかります。

日本へお土産として持ち帰る場合は、航空会社の手荷物ルールに加え、日本入国時の酒類免税範囲も確認してください。

冷えたビール・ワインは買える?

店舗によっては、冷蔵ケースに入ったビール、サイダー、白ワイン、スパークリングワインなどがあります。

すぐホテルへ戻って飲みたい場合は、

Do you have this chilled?

と聞けば、冷えた在庫があるか確認してもらえます。

同じ商品でも常温の棚と冷蔵庫の両方に置かれている場合があります。

オンライン注文・Click & Collect

大手Bottle Shopではオンライン注文にも対応しています。

Click & Collectは、ウェブサイトやアプリで注文し、指定店舗で商品を受け取る仕組みです。

BWSやリカーランドなどでも店舗受け取りサービスがあります。

欲しいワインが決まっている場合や、大型店まで探しに行きたくない場合には便利です。

ただし酒類なので、受け取り時に年齢確認のIDを求められることがあります。

ホテルへのアルコール配送

オンラインで注文し、条件が合えばホテルなどへ配送してもらう方法もあります。

例えばリカーランドでは、地域によってExpress DeliveryやStandard Deliveryを提供しています。

ただし、アルコール配送には年齢確認や受取条件があり、ホテル側が外部からの配送品を受け取ってくれるかも確認が必要です。

短期旅行では、ホテル近くのBottle Shopで直接買う方が簡単なことも多いでしょう。

BYOレストランで飲む場合

前の記事で紹介したように、オーストラリアには自分でワインを持ち込めるBYO(Bring Your Own)レストランがあります。

Bottle Shopでワインを購入し、そのまま予約したBYOレストランへ持って行くこともできます。

ただし、BYO Wine Only、Corkageあり、本数制限など、店ごとに条件が違います。

ワインを買う前にレストランのBYO条件を確認しておくと無駄がありません。

買ったお酒を公園やビーチで飲める?

Bottle Shopでお酒を買えたからといって、どこでも自由に飲めるわけではありません。

オーストラリアでは、州や自治体によってAlcohol Free Zone、Alcohol Prohibited Areaなどが指定されています。

公園、ビーチ、道路、駅周辺などで飲酒が禁止または時間制限されている場所があります。

ピクニックでワインを飲みたい場合も、現地の標識や自治体のルールを確認してください。

飲酒運転には注意

オーストラリア政府は、一般の運転者について血中アルコール濃度(BAC)0.05以上での運転は違法と案内しています。LearnerやProvisional LicenceなどではゼロBACが求められます。

旅行者がレンタカーを利用する場合も、当然ながら現地の飲酒運転ルールが適用されます。

「少ししか飲んでいないから大丈夫」と自分で判断せず、運転する日は飲まないのが最も分かりやすい方法です。

Drive-through Bottle Shopも、運転しながら飲むための施設ではありません。

ボトルショップで使える英語

英語意味
Where is the nearest bottle shop?一番近い酒屋はどこですか?
Do you have this chilled?これは冷えたものがありますか?
Can you recommend an Australian wine?オーストラリアワインをおすすめしてもらえますか?
I'm looking for a dry white wine.辛口の白ワインを探しています。
Do you have any local beer?地元のビールはありますか?
Is this price for one bottle?これは1本の値段ですか?
Is this a member price?これは会員価格ですか?
Can I pay by card?カードで払えますか?

旅行者向けの買い方のコツ

  • Google Mapsでは「Bottle Shop」で検索する
  • スーパー内に酒売場がなくても慌てない
  • 若く見える人はパスポートなど有効な写真付きIDを用意する
  • 夜遅く・日曜日・祝日は営業時間を確認する
  • 値札のMember Priceや複数購入条件を確認する
  • すぐ飲むなら「Chilled」の商品を探す
  • BYO用ならCorkageと持込条件を先に確認する
  • 公園やビーチでは飲酒禁止表示を確認する
  • ノーザン・テリトリーでは必ずIDを用意する

オーストラリアで酒を買うこと自体は難しくありません。日本との一番大きな違いは、「スーパーへ行けば酒売場がある」とは限らず、Bottle Shopを探すことです。

この言葉さえ覚えておけば、ホテルで飲むビールも、BYOレストランへ持って行くワインも簡単に探せるでしょう。

オーストラリアでのお酒購入に関するよくある質問(FAQ)

オーストラリアではお酒をどこで買えますか?

Bottle ShopやLiquor Storeで購入できます。BWS、ダン・マーフィーズ、リカーランドなどの大手チェーンのほか、独立系店舗もあります。

スーパーでビールやワインを買えますか?

州や店舗によって異なります。スーパーに隣接した別の酒類販売エリアやBottle Shopで販売していることも多く、日本のスーパーのように食品売場へ普通に酒が並んでいるとは限りません。

何歳からお酒を買えますか?

18歳以上です。18歳未満への酒類販売は違法です。

日本のパスポートは年齢確認に使えますか?

外国の有効なパスポートは、ニュー・サウス・ウェールズ州などで年齢確認用IDとして認められています。州や店舗の条件がありますが、日本人旅行者にはパスポートが分かりやすい身分証明になります。

25歳未満はお酒を買えないのですか?

いいえ。購入可能年齢は18歳以上です。「Under 25? Show ID」などは、若く見える客の年齢を確認するための運用です。

ボトルショップは日曜日も営業していますか?

州、地域、店舗によって異なります。日曜日に営業する店も多くありますが、販売時間が制限される地域もあるため、公式ストアロケーターなどで確認してください。

ノーザン・テリトリーでは毎回IDが必要ですか?

はい。ノーザン・テリトリー政府は、Takeaway Alcohol購入時に承認されたIDを提示するよう定めています。地域によって販売時間や購入量の制限もあります。

Bottle Shopで買ったお酒を公園で飲めますか?

場所によります。自治体などがAlcohol Free ZoneやAlcohol Prohibited Areaを指定している場所では飲酒できません。現地の標識やルールを確認してください。

オンラインでお酒を注文できますか?

大手Bottle Shopではオンライン注文、Click & Collect、地域によって配送サービスを利用できます。酒類のため、購入・受取時に年齢確認が必要です。

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