オーストラリアのミートパイ完全ガイド|定番の種類・食べ方・パイ・フローターまで紹介
オーストラリア旅行で「一度は食べておきたいもの」を挙げるなら、ミートパイは外せません。高級レストランの料理ではありませんが、街角のベーカリー、カフェ、フードコート、スポーツ観戦会場、サービスステーションまで、驚くほどいろいろな場所で売られています。
日本で「パイ」というとアップルパイのような甘いものを思い浮かべる人も多いですが、オーストラリアのミートパイ(Meat Pie)は完全に食事系。サクサクしたパイ生地の中に、牛肉を中心とした肉と濃いグレービーが入り、手で持って食べられる一人用サイズが基本です。
定番はシンプルなビーフですが、ステーキ&ペッパー、ステーキ&マッシュルーム、ビーフ&チーズ、ラム、チキンなど種類は豊富です。地方のベーカリーでは、その町の牛肉、ラム、ワイン、チーズなどを使った「ご当地パイ」に出会うこともあります。
オーストラリア食品基準機関FSANZによると、オーストラリア人が食べるミートパイは平均で年間約12個、全国では約2億7,000万個。食品基準上「Meat Pie」と表示する商品は、中身に最低25%のmeat fleshを含む必要があります。残りはパイ生地、グレービー、植物性たんぱくなどで構成されることがあります。
この記事では、日本からオーストラリアを訪れる旅行者向けに、定番のミートパイの種類、オーストラリア独特の食べ方、トマトソース、アデレード名物のパイ・フローター、ベーカリーでの注文方法、ソーセージロールとの違い、アレルギー表示までまとめて紹介します。
- オーストラリアのミートパイとは?
- ミートパイの基本情報
- オーストラリアとミートパイの歴史
- 「ミートパイ」の食品基準
- 1.クラシック・ビーフ・パイ
- 2.ステーキ&ペッパー
- 3.ステーキ&マッシュルーム
- 4.ビーフ&チーズ
- 5.ラム・チキン・グルメ系
- トマトソースは付ける?
- アデレード名物「パイ・フローター」
- 地域別に見るミートパイ文化
- ベーカリーで食べるミートパイ
- スポーツ観戦とミートパイ
- パーティー・パイとは?
- ソーセージロールとの違い
- ベーカリーでの注文方法
- こぼさず食べるコツ
- おいしいミートパイの見分け方
- アレルギー・食事制限の注意
- テイクアウェイ・持ち歩きの注意
- 日本人旅行者が知っておきたい実用ポイント
- オーストラリアのミートパイに関するFAQ
オーストラリアのミートパイとは?
オーストラリアのミートパイは、パイ生地に肉とグレービーを詰めた一人用のセイボリーパイです。ナイフとフォークで食べるレストラン料理もありますが、一般的なベーカリーのミートパイは片手で持てるサイズです。
日常食に近い存在
「オーストラリア料理」と聞くとステーキやシーフードを想像しがちですが、現地の生活に近い食べ物という意味ではミートパイの方が身近かもしれません。朝食、軽いランチ、移動中の食事、スポーツ観戦のお供など、かなり幅広い場面で食べられています。
基本は肉+グレービー
クラシックなタイプは細かくした牛肉と濃いグレービーが中心です。一方、ベーカリーでは角切りステーキを使ったChunky Beef、Pepper Steak、Beef & Burgundyなど、より食べ応えのあるタイプもあります。
店ごとの差が大きい
全国チェーンやスーパーの商品もありますが、地方のベーカリーでは生地、肉の大きさ、グレービーの濃さまで店ごとにかなり違います。「どこで食べても同じ味」ではないところが、ミートパイ巡りの面白さです。
ミートパイの基本情報
| 項目 | 内容 | 旅行者向けのポイント |
|---|---|---|
| 英語名 | Meat Pie | 単に「Pie」と呼ばれることも多い |
| 基本の中身 | 牛肉、グレービー | 店によってひき肉系・角切り肉系がある |
| 代表的な味 | Plain Beef、Pepper Steak、Mushroom、Cheese | 初めてならPlain BeefかPepperがおすすめ |
| 食べ方 | 手で持つ、またはナイフ&フォーク | 中身が非常に熱いので注意 |
| 定番ソース | Tomato Sauce | 日本のケチャップに近い |
| 主な販売場所 | ベーカリー、カフェ、スタジアム、サービスステーションなど | 地方ドライブ中にも見つけやすい |
| 食品基準 | Meat Pieは最低25%の肉類 | FSANZの食品基準による |
オーストラリアとミートパイの歴史
オーストラリアのパイ文化は、英国から持ち込まれた食文化を土台に発展しました。植民地時代から肉と小麦は重要な食材で、パイは持ち運びやすい食事として都市でも地方でも広がっていきました。
1788年にはすでにパイの記録
オーストラリアの食文化史をまとめたAustralian Food Timelineによると、1788年6月、シドニーで英国王の誕生日を祝った最初期の公式晩餐会のメニューにすでにPieが登場しています。ただし、当時の中身が現在のミートパイと同じだったかは分かっていません。
街頭のPie Seller
19世紀には都市の路上でパイを売り歩く人々も登場し、手軽な食事として定着していきました。現在のベーカリーで買ってそのまま食べるスタイルにつながる、長いストリートフードの歴史があります。
20世紀には国民的ファストフードへ
冷蔵・大量生産・流通が発達すると、ミートパイは家庭、学校、スポーツ会場まで広がりました。1947年にビクトリア州ベンディゴ(Bendigo)で誕生したフォー・アンド・トゥエンティ(Four'N Twenty)のような全国的ブランドも生まれています。
「ミートパイ」の食品基準
オーストラリアでは「Meat Pie」という名称には食品基準上のルールがあります。
最低25%のmeat flesh
FSANZによると、Food Standards CodeではMeat Pieに最低25%のmeat fleshを含むことを求めています。牛、羊、豚、鶏など対象となる動物の骨格筋などが定義されています。
「残り75%は全部グレービー」という意味ではない
25%は最低基準で、実際の肉の割合は商品によって異なります。残りにはパイ生地、グレービー、植物性たんぱく、調味料などが含まれます。
パッケージ商品なら原材料表示を確認
スーパーなどで包装済み商品を買う場合は、原材料表示で肉の種類やアレルゲンを確認できます。ベーカリーで作られた商品について気になる点があれば、店員へ聞くのが確実です。
1.クラシック・ビーフ・パイ
初めてオーストラリアのミートパイを食べるなら、まずクラシック・ビーフ・パイ(Classic Beef Pie)がおすすめです。
最も基本的な味
細かくした牛肉と濃いグレービーをパイ生地で包んだタイプで、ベーカリーではPlain Beef、Beef Pie、Traditional Beefなどの名前で並びます。
日本人にも食べやすい
味の方向性はビーフシチューをさらに濃くしたようなもの。胡椒やハーブは使いますが、極端に辛いことは少なく、初めてでも食べやすい味です。
トマトソースとの相性が定番
パイの上にトマトソースを少量かけて食べるのが昔ながらのスタイルです。まず一口そのまま食べて、途中からソースを加えると違いが分かります。
2.ステーキ&ペッパー
ステーキ&ペッパー(Steak & Pepper)は、オーストラリアのベーカリーで非常によく見かける定番です。
黒胡椒の効いたグレービー
牛肉の角切りまたは粗めの肉に、黒胡椒をしっかり効かせたグレービーを合わせます。Plain Beefでは物足りない人に向いています。
肉の食感を楽しみたい人向け
Chunky SteakやPremium Steakと書かれたものは、ひき肉より大きな肉片が入っていることが多く、食べ応えがあります。
地方ベーカリーの定番勝負メニュー
ビクトリア州観光局も州内のベーカリーを紹介する特集でPepper Beefを代表的なパイの一つとして取り上げています。ベーカリーごとの違いが出やすい味です。
3.ステーキ&マッシュルーム
ステーキ&マッシュルーム(Steak & Mushroom)も定番中の定番です。
グレービーがまろやか
マッシュルームの旨味が加わることで、ペッパー系より優しい味になります。ビーフシチューやキノコ料理が好きな人には選びやすいパイです。
クリーミーなタイプもある
店によってはクリームやチーズを加えた濃厚なレシピもあります。メニュー名にCreamy Mushroomなどと書かれていれば、よりマイルドな味を想像するとよいでしょう。
ソースなしでも食べやすい
キノコの風味があるため、トマトソースを付けずそのまま食べても味がまとまりやすいタイプです。
4.ビーフ&チーズ
ビーフ&チーズ(Beef & Cheese)は、濃いグレービーと溶けたチーズを合わせるボリューム系のミートパイです。
かなり濃厚
牛肉、グレービー、チーズ、パイ生地という組み合わせなので、一個でも満足感があります。軽食というよりしっかりしたランチに近いボリュームになることもあります。
ベーコン入りも人気
Beef, Bacon & Cheeseのようにベーコンを加えたタイプもよくあります。脂と塩味が強くなるため、濃い味が好きな人向けです。
熱々のチーズに注意
焼きたてはグレービーだけでなくチーズも非常に熱くなっています。いきなり大きくかじらず、少し冷ましてから食べましょう。
5.ラム・チキン・グルメ系
「Meat Pie=牛肉だけ」ではありません。現在のオーストラリアのベーカリーでは、かなり自由な発想のセイボリーパイがあります。
ラム&ローズマリー
オーストラリアらしいラムを使い、ローズマリーや赤ワイン系のソースと合わせるタイプ。地方のベーカリーでは地元産ラムを前面に出すこともあります。
チキン&リーク
鶏肉とリーキをクリーミーなソースでまとめるタイプで、ビーフより軽い味が好みの人に向いています。
ビーフ&赤ワイン
ビーフ&バーガンディ、ビーフ&シラーズなど、ワインを使ったグルメ系も人気です。ワイン産地近くのベーカリーでは、土地の食材を組み合わせた商品に出会うことがあります。
カンガルーや鹿肉を使う店も
一部の専門店ではGame Meatを使ったパイもあります。ただし一般的なミートパイの主役は牛肉で、どのベーカリーにもカンガルーパイがあるわけではありません。
トマトソースは付ける?
オーストラリアでミートパイと切り離せないのがトマトソース(Tomato Sauce)です。
日本のケチャップに近い
味はトマトケチャップに近いですが、オーストラリアではTomato Sauceと呼ぶのが一般的です。ベーカリーのカウンターに小袋やボトルが置いてあることがあります。
かける場所はパイの上
パイの中央に少量絞り、かじりながら必要に応じて足します。最初から大量にかけるより、パイ自体の味を確かめてから加えるのがおすすめです。
グルメ系はソースなしでも
Pepper Steak、Mushroom、Curryなど、すでに味が完成しているパイはTomato Sauceを加えない方が素材の味を楽しめる場合があります。
アデレード名物「パイ・フローター」
普通のミートパイとはまったく違う食べ方として覚えておきたいのが、南オーストラリア州アデレード(Adelaide)のパイ・フローター(Pie Floater)です。
パイ+濃いエンドウ豆スープ
ミートパイを濃厚なPea Soupに浮かべる、または沈める料理です。Tomato Sauceを加えることもあり、見た目のインパクトはかなりあります。
アデレードのローカルフード
南オーストラリア州観光局は、アデレードの歴史を紹介するツアーの中でもPie Floaterを同市が生み出したものの一つとして紹介しています。現在では「昔ながらのアデレード名物」として知られる料理です。
普通のミートパイとは別物として楽しむ
初めてなら、まず通常のMeat Pieを食べ、その後アデレードへ行く機会があればPie Floaterを試すと違いがよく分かります。
地域別に見るミートパイ文化
ミートパイは全国共通の食べ物ですが、地方へ行くほどベーカリー文化が目立ちます。
メルボルン・ビクトリア州
ビクトリア州はベーカリー巡りが盛んな地域の一つです。州観光局も現在、各地のPieをテーマにした特集を組んでおり、Pepper Beef、Lamb & Shirazなど個性的な商品を紹介しています。
アデレード・南オーストラリア州
通常のミートパイに加えて、Pie Floaterという独自文化があります。ワイン産地が多いため、Beef & Red Wine系のパイにも出会いやすい地域です。
シドニー・ニューサウスウェールズ州
都心ではモダンなベーカリーから老舗まで選択肢が豊富です。ブルー・マウンテンズ(Blue Mountains)や南海岸などへドライブすると、地方ベーカリーのパイを楽しむ機会も増えます。
地方ロードトリップ
小さな町のベーカリーに立ち寄り、店の「Award-winning Pie」「House Special」を試すのはオーストラリアのロードトリップらしい楽しみ方です。
ベーカリーで食べるミートパイ
旅行者に最もおすすめなのは、地元のベーカリーで焼きたてのパイを買うことです。
ショーケースを見て選べる
Hot FoodのケースにMeat Pie、Sausage Roll、Pastieなどが並んでいるので、英語名が分からなくても指差しで注文できます。
朝から売っている
オーストラリアのベーカリーは早朝から営業する店が多く、朝食代わりにパイを買う人もいます。人気商品はランチ時間より前に売り切れることもあります。
コーヒーとのセットも定番
地方では「Pie + Coffee」が簡単な朝食や昼食になります。カフェ文化の強い都市部でも、セイボリーパイとコーヒーの組み合わせは珍しくありません。
スポーツ観戦とミートパイ
オーストラリアでは、ミートパイはスポーツ観戦の定番フードでもあります。
AFL・ラグビー・クリケット
スタジアムの売店ではHot Pieを見つけることが多く、ビールやソフトドリンクと一緒に片手で食べられるのが人気の理由です。
フォー・アンド・トゥエンティはスポーツと縁が深い
1947年にビクトリア州で生まれたフォー・アンド・トゥエンティは、スポーツ会場で見かける代表的なミートパイブランドとして広く知られています。
熱々なので観戦中は注意
紙袋や容器から出した直後は中のグレービーが非常に熱いことがあります。試合を見ながら慌ててかじるとやけどしやすいので注意してください。
パーティー・パイとは?
パーティー・パイ(Party Pie)は、普通のミートパイを一口~数口サイズに小さくしたものです。
ホームパーティーの定番
オーブンでまとめて温めやすく、子どもの誕生日会、スポーツクラブ、職場の集まりなどでよく使われます。
スーパーの冷凍食品でも定番
Party PiesとMini Sausage Rollsをセットにした商品も多く、オーストラリアの日常的なパーティーフードを知るには分かりやすい存在です。
旅行者なら通常サイズで十分
観光中にわざわざParty Pieを探す必要はありませんが、スーパーを覗いたときに見かけたら、現地の家庭文化の一つとして覚えておくと面白いでしょう。
ソーセージロールとの違い
ベーカリーでミートパイの隣に必ずと言っていいほど並ぶのがソーセージロール(Sausage Roll)です。
ミートパイはグレービー入り
ミートパイは容器状のパイ生地の中に肉とグレービーを入れ、上から生地でふたをしたものが基本です。
ソーセージロールは肉だねを巻く
Sausage Rollはひき肉ベースの細長い具をパフペストリーで包み、棒状に焼いたものです。グレービーが流れ出るタイプではありません。
どちらもトマトソースが合う
迷ったら2人でPieとSausage Rollを一つずつ買って半分に分けると、オーストラリアのベーカリー定番を一度に試せます。
ベーカリーでの注文方法
ミートパイを買うのに難しい英語は必要ありません。
基本の注文
「Can I have one beef pie, please?」で十分です。ショーケースを指差して「One of these, please.」でも通じます。
温めが必要か確認
Hot Cabinetに入っているものは通常そのまま食べられます。冷蔵ケースの商品なら「Can you heat this up?」と聞いてください。
トマトソースを忘れずに
「Tomato sauce, please.」で追加できます。無料の店もあれば、小袋を有料で販売する店もあります。
こぼさず食べるコツ
オーストラリア人でも、ミートパイのグレービーを服に落とすことはあります。特に焼きたては注意が必要です。
最初の一口は小さく
端から小さくかじり、中の温度を確認します。熱ければ数分置いてください。
水平に持つ
具が柔らかいパイを傾けると、かじった部分からグレービーが流れます。紙袋やナプキンで底を支え、なるべく水平に持ちます。
ナイフとフォークでも問題なし
カフェで皿に盛られている場合や、具が多いグルメパイならナイフとフォークで食べる方が自然です。「手で食べなければならない」というルールはありません。
おいしいミートパイの見分け方
見た目だけで完全には判断できませんが、ベーカリーで選ぶときはいくつか見るポイントがあります。
生地がしっかり焼けている
上面がきれいな黄金色で、底の生地がべたつかず、持ったときに形を保てるパイは食べやすいです。
Chunky Steakの表示
肉そのものの食感を楽しみたいならChunky Steak、Slow-cooked Beef、Premium Beefなどの表示を探します。
店の受賞歴は参考程度に
オーストラリアではPie Competitionや地域のBest Pie企画が多く、「Award Winning」と表示するベーカリーも珍しくありません。賞だけでなく、自分が好きな具材を選ぶのが一番です。
アレルギー・食事制限の注意
ミートパイは見た目以上に複数のアレルゲンを含む可能性があります。
小麦
通常のパイ生地には小麦が使われます。Gluten Free Pieを用意するベーカリーもありますが、同じ厨房で小麦を扱っている場合があるため、重いアレルギーでは交差接触も確認してください。
乳製品・卵
生地や具にバター、乳製品、卵が使われることがあります。Cheese PieやCreamy Chickenなどは特に注意します。
肉の種類を確認
「Meat Pie」とだけ書かれた包装商品では原材料表示を確認してください。ベーカリーではBeef、Lamb、Chickenなど商品名で分かれることが多いですが、宗教上・食事上の制限がある場合は店員へ確認するのが安心です。
テイクアウェイ・持ち歩きの注意
ミートパイはTakeaway向きですが、旅行中に長時間持ち歩く食品ではありません。
温かいうちに食べる
Hot Pieは買ってから比較的早めに食べるのが基本です。数時間バッグへ入れて観光した後に食べる、といった扱いは避けましょう。
車の中に放置しない
オーストラリアの夏は車内温度が非常に高くなります。食べ残しを車内に置いて後で食べるのは避けてください。
冷凍パイは宿泊先で楽しめる
キッチン付きアパートメントに泊まる場合は、スーパーで冷凍・冷蔵のPieを買ってオーブンで温めるのも現地の日常食を体験する方法です。加熱方法は商品の表示に従ってください。
日本人旅行者が知っておきたい実用ポイント
ミートパイは安く、早く、オーストラリアらしさを感じられる旅行者向きの食べ物です。
初めてならPlain Beef
まずクラシックなBeef Pieを食べ、その後Pepper、Mushroom、Cheeseなど好みの味へ広げると違いが分かりやすくなります。
「Pie」だけでも通じることが多い
ベーカリーではMeat Pieを単にPieと呼ぶことが多く、「What pies do you have?」と聞けば、その日の種類を教えてくれます。
地方ベーカリーを見逃さない
都市部だけでなく、長距離ドライブの途中にある小さな町のベーカリーも狙い目です。地方ほどPieが店の看板商品になっていることがあります。
トマトソースは途中から
最初の一口はそのまま食べ、味を見てからTomato Sauceを足すのがおすすめです。特にグルメ系はソースを付けない方がおいしい場合もあります。
アデレードではPie Floaterにも挑戦
普通のPieをすでに食べた人なら、アデレードでPie Floaterを試すと地域ごとの食文化の違いを楽しめます。
オーストラリアでミートパイを楽しむポイント:初めてならクラシック・ビーフ、少し濃い味ならステーキ&ペッパー、まろやかならステーキ&マッシュルームがおすすめです。地方のベーカリーでは「House Special」や「Award Winning」のパイもチェック。焼きたては中のグレービーが非常に熱いので、最初の一口だけは慎重に食べましょう。
オーストラリアのミートパイに関するよくある質問(FAQ)
パイ生地の中に牛肉などの肉と濃いグレービーを詰めた一人用のセイボリーパイです。ベーカリー、カフェ、スポーツ会場などで広く食べられています。
はい。FSANZによると、オーストラリア人は平均で年間約12個、全国では約2億7,000万個のミートパイを食べるとされています。
オーストラリアのFood Standards Codeでは、Meat Pieには最低25%のmeat fleshを含む必要があります。実際の割合は商品や店によって異なります。
まずクラシックなビーフ・パイがおすすめです。もう少し味に変化が欲しければステーキ&ペッパー、ステーキ&マッシュルームも定番で食べやすい種類です。
オーストラリアではTomato Sauceをかけるのが定番です。日本のケチャップに近い調味料です。ただし、PepperやMushroomなど味付きのパイは何もかけずに食べてもおいしく食べられます。
アデレード名物として知られる料理で、ミートパイを濃いエンドウ豆のスープに浮かべる、または沈めて食べます。Tomato Sauceを加えることもあります。
ミートパイは肉とグレービーをパイ生地の容器に入れて焼くのに対し、ソーセージロールは細長い肉だねをパフペストリーで巻いて焼きます。どちらもオーストラリアのベーカリー定番です。
ベーカリーやスポーツ会場では手で食べるのが一般的です。ただしカフェで皿に盛られたものや具の多いグルメパイは、ナイフとフォークで食べても問題ありません。
通常のミートパイを小さくしたミニサイズのパイです。ホームパーティー、子どもの誕生日会、職場の集まりなどでよく使われます。
はい。現在はVegetable、Spinach & Feta、Mushroom、Vegan Pieなどを用意するベーカリーもあります。ただしそれらは一般的な意味でのMeat Pieではないため、ショーケースや商品名を確認してください。
ベーカリー、カフェ、スーパー、コンビニ型店舗、サービスステーション、スポーツ会場などで買えます。旅行者には地元ベーカリーの焼きたてがおすすめです。
オーストラリアのミートパイに関する参考情報
- Food Standards Australia New Zealand:Meat Pies
- Food Standards Australia New Zealand:Definition of Meat Pies
- Australian Food Timeline:The Great Australian Pie
- Australian Food Timeline:Four'N Twenty Pie
- South Australia:Adelaide and the Pie Floater
- Visit Victoria:Pies, Cafes & Bakeries
まとめ:ミートパイは、オーストラリアの日常を味わえる国民的フード
オーストラリアのミートパイは、豪華な料理ではありません。それでも、街のベーカリーで地元の人と並んで焼きたてを買い、紙袋のまま食べる体験には、レストランとは違った「オーストラリアらしさ」があります。
初めてならクラシック・ビーフ、次にステーキ&ペッパーやステーキ&マッシュルームがおすすめです。地方へドライブするなら、ベーカリーのHouse Specialや地元産の牛肉、ラム、ワインを使ったパイにも注目してみてください。
ミートパイの上にトマトソースを絞るのも定番ですが、最初の一口はそのまま食べてみるのがおすすめです。生地、肉、グレービーの違いが分かれば、ベーカリーごとの個性も見えてきます。
アデレードを訪れるなら、さらに一歩進んでパイ・フローターを。濃いエンドウ豆のスープとミートパイという組み合わせは、普通のパイとはまったく違う南オーストラリア州独自の食文化です。
FSANZによれば、オーストラリアでは年間約2億7,000万個ものミートパイが食べられています。観光名所ではありませんが、一個のPieから現地の食生活が見えてくるという意味では、旅行中にぜひ試してほしいオーストラリア料理です。
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