ハワイで再びロックダウン?現在の新型コロナウィルスの新規感染者の状況(2021年9月13日)

ハワイでは加速度的にワクチン接種が進み、アメリカ本土からの訪れるワクチン接種を完了旅行者に対してPCR検査を免除、国内観光客が急増して、明るい兆しが差し込んできていました。

しかしながら、ここにきてデルタ変異種による新型コロナウィルスの新規感染者が急増してきており、その明るい見通しに黄色信号がともってきています。

ワクチン接種の進捗とともにコロナとの共生を目指してきたハワイですが、デルタ変異種によって再度落とし始めたコロナの影、ハワイは再びロックダウンという事態になってしまうのでしょうか。

ハワイの新型コロナウィルス感染状況

2021年9月12日の新型コロナウィルスの新規感染者数(7日間移動平均値)は以下の通りです。

ハワイ州では6月下旬にデルタ変異種が初検出された後、日本等の他国と同様に急速なデルタ変異種への置き換えと感染数の再拡大が進み、8月中旬には新規感染者数が3桁に達しました。

ハワイ州の人口は約140万人、人口が約10倍の東京都に換算すると、604人の感染者数はおよそ6000人に値します。

新規感染者数は9月2日に910人でピークを打った後はその後減少傾向を見せてきていますが、それでも9月12日現在、ハワイ州全体で604人、ホノルル郡で407人という高い水準のままとなっています。

9月12日現在の新規感染者数(7日間移動平均値)

市郡 陽性率 州全体 ホノルル マウイ ハワイ カウアイ
新規感染者数(7日間平均) 7.1% 604 407 62 94 42

State of Hawaii, Department of Health

ハワイの現在の規制状況

ワクチン接種が進んで規制の緩和がかなり進んだハワイですが、デルタ変異種の侵入と感染拡大に対応するため、8月25日より集会人数は屋内10名、屋外23名まで、レストラン・バーなどの飲食店では収容人数の50%までと再び規制が強化されました。

マスクの着用は引き続き屋内での着用は義務となっていますが、屋外でもマスクを着用する人もでてきています。

ハワイにおける再度のロックダウンの可能性

ワクチン接種が進んで規制緩和、観光旅行者の受入れ拡大と、コロナ後へ向けた出口戦略を進めていたハワイ州ですが、デビッド・イゲハワイ州知事による渡航自粛要請は、ハワイ州民、特に観光関連産業に従事するハワイ住民には、大きな驚きでした。

今後集会人数などの規制の強化の可能性はあるものの、9月初旬に新規感染者数がピークに達した後減少傾向をみせていること、ハワイ州知事、ホノルル市長もロックダウンには反対の姿勢を示していることから、ハワイ、ホノルル市において再びロックダウンが実施される可能性は低いとみられています。

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